DOCTORインタビュー

石川歯科医院が目指すのは「天然歯の生涯維持」です

Q.石川歯科医院の診療理念を教えてください

人が「生命を維持する」ためには、食事を摂らなければいけません。その時、欠かせないのが歯です。そういう意味で、歯科医師の役目は「命を繋ぐ」ことにあると考えていますが、実際は「生命を維持する」ことだけが食事の目的ではありません。料理を味わい楽しむこともまた、食事の大きな目的です。歯をすべて失い総入れ歯を入れた患者さんの中には、機能が低下してしまったために、生野菜やタコの刺身などを噛み切ることができず、それを前もって細かく切ったり、煮たりして召し上がるという方もいらっしゃいます。また、歯が残っていた頃には友人と旅行に参加していたが、「旅行先で美味しそうな料理が出てきても、それを味わい楽しむことができないから」と控えているという方もいらっしゃいます。

一度歯の機能が著しく低下すると、それを回復させるためにはインプラントに頼らざるを得ません。しかし、ここで問題があります。すべての患者さんが、内科的に問題なく手術が受けられ、かつ高額なインプラント治療を選択できるほど、経済的ゆとりがあるとは限らないのです。

そこで、すべての患者さんが口腔機能の低下によりQOL(Quality of Life:生活の質)を下げることなく、生涯、食事を楽しむためにはどうすればいいのかと考えた時に、たどり着いたのが「歯周病の予防」また「歯周病の症状のコントロール」です。現在、日本では歯周病が歯を失う最大の原因となっています。つまり歯を失う原因の根本にアプローチすることで、多くの患者さんの天然歯を維持することができるのではないかと考えたのです。

そうした考えのもと、当院は「天然歯の生涯維持」を、歯科医院の基本であり最も大切な診療理念として掲げています。

あなたにとって「最適な治療」を一緒に探しましょう

Q.診療に際して、心がけていることは?

当院では、その方にとって、何が最大の利益なのか?を考えて治療方法を提案しています。つまり、100人100通りの治療計画を立案しています。

よくホームページで謳われている「最新の治療」や「高度な最先端治療」は、その「新しさ」ゆえに、最も成功する確率の高い方法としてまだ証明されていない場合があることに、十分な注意を払う必要があります。

すでに実証されている治療法を軸にすることを「EBM(科学的根拠に基づく医療)」といいます。私は、医療はまず第一に安全が担保されるべきものと考えていますから、これを大切にしています。

一方で、私は「最新の治療」や「高度な最先端治療」を頭からは否定しませんし、それらを習得する努力を決して怠っていません。毎年、海外の研修に参加し研鑽を積んでいます。患者さんの希望を叶えるために、新しい治療を選択しなければ達成できないことがあるためです。

当院は、患者さんごとに異なる価値観、年齢、ご希望、諸事情など様々な要素に配慮しつつ、医療者の良心に基づき「あなただけの最適な治療」をご提案できる能力があることに大きな自信と誇りを持っています。

当院には、歯周病と診断され通院し続けているのに良くなる感覚が無いという方や、本当に抜く以外方法が無いのか知りたいという方が専門医による治療を求め、多くの方が遠方にも関わらずお越しになります。それらの方が異口同音に仰られるのは、「今後自分の歯がどうなるのか知りたい」ということです。

その方たちに、当院であらためてきちんとした検査をすると、残念ながら効果的な治療が施された節は見受けられず、お気の毒な状況です。その数ヶ月後、当院での歯周基本治療を終えた後に再び状況を伺うと、「口の中がスッキリした」「痛みや腫れを起こすことが少なくなった」「出血しなくなった」と実感していただけます。何年も通院し続けていても良くなる感覚がなく不安だったのに、当院でのわずか数ヶ月で改善が感じられ、明るい未来を感じる経験となります。

この違いが、「専門医におまかせいただくべき理由」の1つ目です。
当院では、歯周病について知り、歯を守るために大切なことを学んでいただくことが、大切だと考えています。

治療が次の段階へ進み、基本治療のみで不十分であるときには外科治療や抜歯へ移行する場合があります。

「専門医におまかせいただくべき理由」の2つ目は、抜歯や手術といった苦しい決断も含め、正しい診断に基づいてお薦めし、同意していただいた場合には、正確に処置を実行できる者である、と考えています。

治療後にはメンテナンスに移行します。「メンテナンス」といえば、「定期検診」のようなイメージを持たれるかもしれませんが、これはSPT(Supportive Periodontal Therapy:歯周サポート治療)と言う、歴とした治療の一部なのです。残念ながら、歯周病は完治することがない病気です。そのため、悪化・再発させないように継続して治療しなければいけません。当院にはSPTを担うにふさわしい歯科衛生士が在籍しています。歯科衛生士は「掃除屋さん」でも「ホワイトニング屋さん」でもありません。歯周病の病因論を理解した上で、歯周病の進行と再発を防ぐために必要な処置を講ずる技術を持ち合わせていることが肝要なのです。

医師と同様に、歯周病の知識と技術、さらに患者さんの役に立ちたいという熱意をも併せ持つ歯科衛生士が治療を担当する、これが「専門医におまかせいただくべき理由」の3つ目です。

上記のように、専門医には、「正しい診断」「正確な処置」「質の高いメンテナンス」のすべてが備わっているのです。

患者さんの「ホームドクター」であり続けたい

Q.今後、石川歯科医院をどんな歯科医院にしていきたいですか?

これまでもそうであったように、これからも「ホームドクター」であり続けたいと思っています。

私は1991年から大阪市内で勤務していました。その時期から拝見させて頂いている患者さんは、2000年の門戸厄神駅前での石川歯科医院の開設、さらに今回の武庫之荘移転後も変わらずお付き合いさせていただいています。このように20年以上私どもを「ホームドクター」と認め、電車を乗り継いでお越しくださり、変わらぬお付き合いをお許しくださり、本当に感謝しております。

私にとっての「ホームドクター」とは、口腔内の安全と健康を守るために、病気のリスクの増減に合わせ、適切な処置を最適なタイミングで行うことが責務だと考えています。単なる「顔なじみ」では安心はできても健康を守れずに、歯が抜けていくのを看取る役目に止まってしまう恐れがあるのです。

今後、初めて出会う患者さんに対しても、生涯を通じてご自分の歯で物が噛めるように、これまでと変わらず地道な努力を続けていきたいと思っています。

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